石原良純氏は「再生可能エネルギーの限界をみんなわかってない。風力発電と太陽光発電で日本の電力がすべて賄うなんてあり得ない。」と言っていますが、根拠は何でしょうか。
私は自分の学位論文で、太陽光発電だけで日本の電力どころか全エネルギーが賄えることを検証しました。これに基づき低炭素実験都市による地方から国・世界への提案を政策として掲げてきましたが、「福田さん、アナタの政策は素晴らしいが、低炭素実験都市だけは出来る訳がないから言わない方が良い」とよく言われました。
ではどこが現実的ではないのかと聞くと、誰一人答えられませんでした。すべてに共通しているのは、ちゃんと説明しても私の提案の中身をまったく理解せず否定している事です。これは自然エネルギーを否定する方に共通した傾向のように思います。
石原良純氏の発言はその典型と思った次第。繰り返しますが、「風力発電と太陽光発電で日本の電力がすべて賄うなんてあり得ない。」と断じる根拠は何でしょうか。ご本人が一私人の私に反論することは無いでしょうが、シンパの方は反論するかもしれませんので、念のため隠された前提を明示して論点を明確にしておきます。
隠された前提とは「物理的に日本において」です、その上で「風力発電と太陽光発電で日本の電力がすべて賄うなんてあり得ない。」との発言の真偽が論点です。氏が言っているのはこの前提では無いとすれば、私とは議論の前提が異なるので議論は成立しません。
例えば「日本」の話ではないとすれば、何を議論するのか不明です。
また「物理的」な話ではないとすれば、議論の前提が不明な定性的な意見つまり主観になり無限に論点が拡散します。例えば「できるならとっくに誰かがやっているハズなのに誰もやってないでしょ」の類です。こうした論では世の中の発明は全て否定できますが、それは発言者が勝手に放言しているに過ぎないことは自明です。