◆分からないことを分かったつもりで、あれこれ言う風潮に疑問

コロナが蔓延し始めた3月頃、専門家でもないのに、たかが風邪の一種だと言ったりあれこれ言うのはどうかと書きましたが、同じことをアメリカ大統領選挙にも言え、分からないことを分かったつもりで、あれこれ言う風潮に疑問を感じています。

トランプ氏の往生際の悪さは呆れてしまうけれど、それは事実とは無関係のトランプ氏の負けが間違いない場合を前提とした印象です。事実は我々にはまだ分からないので、あくまでトランプ氏の風貌や言動に起因する印象からの推測に過ぎません。

多くの方が、あたかも悪役トランプに対する清廉潔白なバイデン氏が市民の支持を得て勝ったかの様に思っているようですが、事実はバイデン氏もトランプ氏も共に史上最多の7000万票超の得票を得ているということです。

これが分かりえる明らかな事実です。では私はどう思うかと言えば、トランプ氏の言動には嫌悪感を覚え、あれが世界のリーダー?と思っています。おそらく大多数の方特に知識層の大半は同じ思いでしょう。

ですが、これはあくまで主観的に希望を織り交ぜた個人の感想に過ぎません。事実はこうした思いとは別です。

この点を考慮すると、今回菅総理が各国首脳がバイデン氏にコンタクトしたのを見て電話会談に踏み切ったのは、まあ最良の選択でしょう。勝ち負けが確定しない段階で先走ってバイデン氏にすり寄って、万一トランプ氏が逆転したら目も当てられないでしょうから、とりあえず各国の動向に合わせるしかないと思います。

菅総理の日本学術会議任命拒否に関するしどろもどろの回答にはトランプ氏同様に往生際の悪さを感じますが、こちらは動かしがたい事実が前提なので、事実として菅総理には呆れるばかりです。

ですがそのことと、菅総理のバイデン氏への対応評価は全く別問題ゆえ、この点は評価する次第。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です