◆専門家と素人

私は街づくりの専門家です。とはいえ無名です、一応街づくりコンサルタントの実務経験が40年以上、関連する国家資格や学位(修士)があるので、モグリとは言われないと思っています。

しかしそれ以外は素人です、街づくりサルタント業務の一環で震災対策や復興事業に関わって以来危機管理も業務の一環として取り入れていますが、危機管理が専門ではなくあくまで街づくりコンサルタントが本業です。

街づくりの専門家としての知識はありますので、時折素人の方の意見を聞くと、そんなことはとうに分かっているよ、も少し勉強してから言ってほしいなと思うことがよくあります。

中学のころ球技大会で、バスケットなどの部員が一人でも入るとそのチームは圧倒的に強かったことを覚えています。たかが1・2年放課後に練習しただけで、専門にやっている人間と素人でこんなにも違いがあるのかと思ったものです。

まして、プロとして録を食む者と素人では、専門分野に関しては天と地ほどの知識・能力に違いがあると思います。 それは今般のコロナ騒動でも同じかと思います。

専門家会議は単なる専門家どころではなく、日本を代表する専門の英知を集めているのですから、並みの専門家が裸足で逃げ出すほど高度な検討がなされているはずです。

よってその意思決定には私を含めて素人が軽々しく口をはさむべきではないと思っています。 あえて意見を言うならば、自分の専門分野に関することや専門知識とは関係ない論理構造に関する矛盾点に限定すべきで、素人があれこれ予測や評価しそれに基づく持論の展開は世に混乱をもたらすだけではないかと思います。

それゆえ、私のFBでは医療専門知識とは直結しない部分での論理矛盾として検査不要論への疑問と、感染を助長することでない限りたとえおまじないであってもやれることは何でもやった方が良いとの考えを書いてきましたが、それとて例えば検査不要論は専門家の主張を読めば、あナルホドと思う部分があります。

検査が十分になされていない以上は、感染の実態を評価できませんが、今後2週間たっても東京が今のニューヨークの状態にならなければ、結果として日本の対策は成功していると考えざるを得ないと思いますし、ニューヨークの状態になったならば日本の対策は間違いかあるいは「何をやっても間違い」ということでしょう。これは専門知識があろうとなかろうと判断できることではないでしょうか。

前者ならば希望が見出せそうですが、後者ならば本当に為す術がない危機的状況でしょう。ではそうなった場合個人としてどんな対策ができるのか、素人故いちいち公言する必要はなく、自己責任において密かに考えたいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です