非常事態宣言発令中の埼玉県において「新型コロナウイルス感染症対策について」を議題とする市会議員の全員協議会が明日招集されることに対し、議決権がある議会ならともかく、執行部等からの報告を受ける任意の会議でしかないのに、今この時期にやる事なのか大いに疑問あるので中止すべきではないかとの意見具申を議長に申し入れしたところ、本日夕刻になっても返事が来ないので、明日予定通り開催されるようです。
議会の招集ならともかく、議決権も無い会議を何ゆえ緊急事態宣言の中に招集し、20名の全議員とほぼ同数の市幹部職員を集める必要があるのか、それほど重要ならばせめてどんな事を話すのか知らせてほしいものですが上記議題意外に何の連絡も無いので、平常ならばともかくコロナ対策で緊急事態宣言が発令されているのに、コロナ対策の説明のために大人数が集まるのでは矛盾も甚だしいので、かような会議には参加すべきではないと会派として判断し以下のメールを送りました。
それにしてもこの時期に何ゆえ大人数を招集するのか、重要な事を議論する必要があるならば、内容をちゃんと教えてくれれば良いのにと思いますし、議論が必要ならばそのことを優先しTV会議のシステムが無くともスカイプでもリアルタイムで議論できるし、メーリングリストならば議事録にもなるのにと、考えれば考える程不可解です。
せめてどんな内容なのかを知らせるのは、そんなに大変な事なのでしょうか。
<自家引用開始>
議会事務局御中 お世話になっております。以下の文を中野議長へお伝えください。
中野議長様 お世話になっております。
4月9日(木)開催予定の全員協議会(以下、全協)ですが、すでに福田議員からこの時期には開催すべきではない旨の意見具申がされ、中止の連絡が来るものと考えておりましたが本日16時の時点で未だその連絡が無いことから、「初心の会」は会派として欠席いたします旨、以下の通りご連絡いたします。
①政府から10人以上の集会など3密(密集・密接・密閉)の回避が要請されている。
②特に埼玉県は、昨日から緊急事態宣言が出された。
③一方で緊急事態に対する厳格な行動制限は憲法に抵触する可能性があり強制力が弱いため、政府のガバナンスの一翼を担う地方議会の一員としては積極的に範を示す必要がある。
④蓮田市議会の全協は任意の会議であって議決権等はなく、執行部等からの報告事項などを聞く場となっている。
以上を考えれば、執行部等からの報告はEメールや文書配布でも可能です。にも拘らず緊急事態中に、全議員と市職員を招集し数十人規模の集会を催し危険に晒すことは、合理性を欠くばかりか、集会を回避すべきとの緊急事態対応要件に著しく反する行為であると我々初心の会は考えます。
何よりも、3月議会において「新型コロナウイルスの影響をかんがみ、感染拡大の防止及び執行部の感染防止対策を優先させるため」(市ホームページより転記、原文ママ)とした本会議の一般質問中止に賛成しておきながら、さらに危機が増大し緊急事態宣言が出された今、逆に法的位置づけが無い任意の全協に参加するのでは論理が破綻するので、我々初心の会は議員の矜持に照らし参加してはならないと考えた次第です。
以上の理由により、初心の会は今般の全協には欠席する旨、招集の通知をいただいた中野議長あてにお知らせする次第です。
緊急事態故、平常の習慣・手続き等にこだわることなく最も効率的な方法と考えて急ぎ議会事務局宛Eメールとしましたので、文章の乱れや仮に手続き的に不備があった場合容赦願えればと思いますが、尚それでも本Eメール以外に行うべきことがございますならば、お手数ですが根拠を付してご教授いただければ幸甚です。
令和2年4月8日午後 蓮田市議会 初心の会
湯谷百合子、福田聖次
<自家引用終わり>