れいわ新選組の政策の掲げる政策を見ると、これまでの政党が掲げる耳触りの良いだけのそれと異なり、それなりの根拠があって一線を画しているように思います。
■真の独立国家を目指します■
中でも私が一番感動し、支持したい政策は、「真の独立国家を目指します」の一文です。いままでこんなことを正面切って言う政治家は一人もいなかったように思います。やっと真面目に国家の根本を考える政治家が現れたかと思いました。
私には物心ついたころから果たして日本は真の独立国家なのか、ていのいいアメリカの属国ではないのかとの疑問があります。制度的には一応独立国家なので、こうした疑念は都市伝説の類と思われる方が多いかもしれませんが、日米地位協定始め駐留米軍の旁若無人な振る舞いや諸々の対米外交の弱腰は、明らかに日本がアメリカの属国であること示しています。
れいわの政策で少し物足りないなと思うのは、日米地位協定の見直し等日米同盟の改善しか言っていない点ですが、明確に日本がアメリカの属国であることを示す客観的な公文書がないので公にこれ以上の言及は、まあ無理と言うものでしょう。アメリカの属国だと言うなら独立戦争でもするのか、いったい何処の国と戦うのか?と言われるでしょう。
公の制度では独立国であっても、実態がそうなっていない。これ程高度な支配技術はなく、さすがソフト大国アメリカと悔しいけれど認めざるを得ません。
日本が独立していないと言うと、その単語に反応し、いったいどこがアメリカに支配されているのかと反論されるでしょうが、言葉のあやとりをして議論の勝敗に拘っても日本国の国益には何のプラスにはならないので、属国が不適切なら別にどんな表現でも構いませんが、重要なことはアメリカと対等になるべきということです。
ところで今、日韓関係は最悪になっていてお互い一歩も引かない状況です。山本代表は、韓国を敵視する感情論ではなく、韓国への輸出総額約6兆円を国益として維持していくべきだと主張していますが、本件に関しては私は、安倍内閣の対応でも山本代表の対応でもどちらでも良いように思います。
そんなことより絶対に避けなければならないのは、アメリカが仲裁に入り日本が妥協してしまうことです。今のところアメリカは二国間で話し合えと介入しないようですが、もしこの後介入し、日本が譲歩する事態になればまたぞろアメリカの属国を証明することになるからです。
恐らく大多数の日本人は、アメリカの言うことに日本は逆らえないと思っているのではないでしょうか。そして保守的な人々はアメリカに逆らえない現実を受け入れアメリカ様に逆らう奴は非国民だ!サヨクだ!として強いアメリカ様には忠誠を示すことを正当化しているように思えます。
でもそれでは保守とは到底言えるものではなく、強いものになびく単なる日和見主義に過ぎません。真の保守ならば日本国の独立を求めるはずで、むしろそういう意味では、山本太郎代表の方がよほど保守派でしょう。
彼をサヨクポピュリズムと評する向きがあるようですが、独立国家を標榜しながらアメリカ様に尻尾を振っていてよく言えるものだと思います。
といったようなことを諸々考えると、山本太郎、「真の独立国家を目指す」とは良くぞ言ったと感動してしまうのです。
その一方では、ココまで上手く日本国を手なずけたソフト大国のアメリカが、手をこまねいているとは思えず、小沢一郎氏が失脚したように人々のやっかみ心を刺激する山本代表のスキャンダルがまことしやかに喧伝され始めるのではと危惧します。
もしそうなった場合、それに国民が乗せられるか冷静に判断できるのかが、この国の運命の分かれ道でしょう。本当に許しがたいスキャンダルならば仕方有りませんが、もし国民が乗せられてしまうならば、もう後が続かないし、仮に再び真の国士が現れても何度でも同じ手口でつぶされてしまうからです。