◆公共団体による公共緑地自然林破壊の問題点【その1】
今年3月の議会で私が追及した黒浜緑地破壊問題のその後です。今週日曜日に市による住民説明会が行われました。埼玉新聞他2社が取材していました。
本件は、公共緑地の斜面自然林がそれを保全管理すべき蓮田市が全面的に伐根し破壊した点が前代未聞の事件ですが、加えて・・・
- 【設計図改ざん】=工事発注図面が設計委託の成果図面を全面緑化から全面伐根・造成に改ざんされていた。
- 【違法工事】=必要な文化財予備調査を行わず県には虚偽報告をし、文化財包蔵地を造成していた。
- 【安全対策欠如】=雨水の流出係数が国交省の基準では0.2から0.95に大幅に増加しているが、市の開発基準の雨水対策設計を全く行っていない。さらには、現況で沈下している急斜面の安定解析を行わず、明らかに安定解析不要な安定斜面の安定解析を行っているトンチンカンぶりには、脅威を覚える。
- 【虚偽申請】=国の交付金申請において行っていない住民説明を行ったと虚偽の報告をしていた(但し、その後国は自治会長の要望に応えたことをもって手続き済と解釈した)。
という違法行為や不当行為のオンパレードが公共団体によってなされている点が特異な事件です。そしてこうした問題点をいくら指摘しても、議員さんも市側も一向に理解していないところが、我が街特有のおかしさです。
勿論、全く理解していないわけではないのですが、もっぱら議員や市当時者は市長選に絡めた福田のパフォーマンスとしか受け取らず、市民の多くも情緒的な反応が多いように思います。
市長選が終わり私はただの人になりましたので、私がこの件に関わらないと思っている方々がいるようで、説明会に私が参加したことに驚きを隠せない人が少なからずいましたが、もしそんなことを考える人がいるならそう思うことの方がどうかしています、私はこの問題に蓮田市在住の専門家として徹底的に目を光らせていきます。
では上記問題点に対しての対応の何がおかしいのかについては、この住民説明会における市の問題意識や、こうした点も含め一向に改まる気配が見えないし市当局の基本姿勢にありますが、只今多忙につき、これについては改めて【その2】で続報いたします。本日これにて。